カテゴリー別アーカイブ: 流行・季節情報

今年はシラカバ花粉が多数飛散しています

こんにちは。
たくゆう耳鼻咽喉科クリニックの黒田です。
 
5月に入っても気温が上がりらず、寒さも感じる日が続いていましたので、風邪症状で受診される方がたくさんいます。しかし、今後は気温も上がり、春の陽気を感じられる日も増えてくるのでは無いでしょうか。

そして、今年も花粉症が本格化してきました。
3月にはハンノキの花粉症があり、ゴールデンウイーク頃からは、「シラカバの花粉症」が始まっています。シラカバ花粉症では、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ、頭痛などの症状が強く出る傾向があります。

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鼻風邪と花粉症を区別することは重要です。
花粉症の場合には、風邪薬では効果が無いことが多く、また、花粉症の程度によって適切な薬剤を選択しなければ、抗アレルギー剤を内服しても十分な効果が得られないことがあります。
アレルギー性鼻炎かどうかを調べて、実際に鼻を見てもらってから処方を受けることが大事な理由は、ここにあります。

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それでは、今年の2月に発表されていた「シラカバ花粉症」の飛散予測がどうだったか、見てみましょう。
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(日本気象協会のHPより)

予想では、ここ数年との比較では50-70%と少なく、昨年との比較でも50-70%と少ない、とされていました。
そして、実際の飛散量は以下の通りです。2018shi[1]
(北海道立衛生研究所のHPより)
 
予想は外れて、ゴールデンウィーク期間をピークに例年以上の飛散量です。ピークは過ぎましたが、依然として例年以上に飛散しています。
シラカバ花粉症の診断がついている方でも、昨年は無症状で過ごせたのに、今年は鼻水・鼻づまり・くしゃみがひどい人が多いのは、これが原因と思われます。
 
さらに、例年6月から飛散が始まる「イネ科の牧草系の雑草」である「カモガヤ花粉」も飛散が始まっています。
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(北海道立衛生研究所のHPより)
 
グラフを見ると、「まだそんなに飛んでいないのでは?」と思われるかもしれませんが、「カモガヤ花粉症」の患者さんが、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ で多数来院しています。
グラフの通り、札幌ではそれほど飛散していないのかもしれませんが、日高方面の牧草地帯では多数飛散しているのかもしれません。実際、来院者のご住所を調べてみると、平取町、日高町の方が多く、苫小牧とその周辺では少ない、という傾向がありました。
牧場関係のお仕事をされている方、周辺に牧草がたくさんある地域にお住まいの方、などは、既に「カモガヤ花粉症」を発症しているようですので、風邪と思い込まずに、早めに耳鼻咽喉科専門医の受診をした方が良いのかもしれません。 
 
以上のように、「自分が花粉症を持っているか」を知っておくことは重要で、正しい治療を受ける近道になります。
一度調べてしまえば、今後毎年の鼻症状について、自己診断することも可能になるので、「花粉症の時期が来たので、今年も来院しました。いつものお薬をお願いします」とおっしゃって来院する患者さんもたくさんいます。
 
花粉症のときには、気道の過敏性が亢進して咳も出やすく、「アトピー咳嗽」と言われるような一度始まるとなかなか止まらない咳を合併することもあります。そして、鼻水が多くなると後鼻漏も増えるため、鼻汁による咳を伴って、さらに症状は悪化することがあります。
「鼻かぜではなく花粉症かも」、「鼻とのどの風邪ではなく、花粉症に伴う咳かも」と考えてみても良いかもしれません。
咳がなかなか止まらない場合には、耳鼻咽喉科専門医でアレルギーの検査を受けていただき、アレルギーの治療を開始することをお勧めすることがあります。

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また、小児の場合には、鼻水の出る状態が長く続くと「中耳炎」を合併することが多いため、しっかりと耳垢を取り除いて鼓膜を確認することが重要です。中耳炎は軽症であれば薬を飲むことで改善しますが、重症化してしまうと、激しい耳痛、発熱、耳だれが出ることがあり、場合によっては鼓膜切開が必要になることがあります。
小さな子供は、耳の不快感があっても保護者に訴えないでいることが多いので、「鼻水が出ているし、もしかしたら中耳炎になっていないかな?」と考えてあげることが大事です。
この時期は、「この春から保育園に通い始めたら鼻水が止まらなくなった」「鼻水が出ながら幼稚園に通っていたけれど、『発熱しているので』とお迎えに来るよう言われた」という相談がたくさんあります。中耳炎を合併していることが少なくありませんので、耳鼻咽喉科専門医を受診することをお勧めいたします。

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 そして、小児、成人を問わず、「アレルギー症状」と決めつけずに「副鼻腔炎」の有無を調べることも重要です。小児の場合、アレルギー性鼻炎患者の約50%が副鼻腔に異常があり、逆に副鼻腔炎患者の25~75%にアレルギー性鼻炎が認められると言われています。
2つの病気を合併している場合には、両方の治療が必要なことが少なくありません。
中耳炎を難治化させる原因としても知られており、長引く中耳炎では副鼻腔炎の有無の確認が重要です。

この時期の「鼻水、鼻づまり、くしゃみ・目のかゆみ」などの症状については、耳鼻咽喉科専門医の受診をお勧めいたします。

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夏風邪の「ヘルパンギーナ」と「手足口病」が流行しています。

こんにちは。
たくゆう耳鼻咽喉科クリニックの院長 黒田です。


ようやく夏らしい天気になってきたと思っていたら、猛暑が続いています。
子供達は運動会も終わり、もうすぐ始める夏休みを楽しみにしているでしょうか。
大人も、そろそろお盆の帰省の予定などを考えていらっしゃるのではないでしょうか。

苫小牧では、もうすぐ「樽前山神社例大祭」「第62回港まつり」が始まります。

晴天のもとで、花火もお祭りも楽しみたいですね。
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さて、6月から始まっていたイネ科の雑草の花粉症ですが、まだまだ続いています。
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                         (北海道立衛生研究所のHPより)
 
イネ科の雑草は、夏にたくさんの花粉を飛ばすので、アレルギーの3症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)に加えて、目のかゆみを感じる場合も多いです。
当院で検査を受けて、「カモガヤ」のアレルギーと判明済みの皆さんは、自分の症状がアレルギーだと分かっていたので、早目に治療を開始して、ほとんど症状を感じずに快適に過ごせたのではないかと思います。
「カモガヤ」をはじめとしたイネ科の雑草は、7月いっぱい飛散して、8月は一旦収束します。そして9月に入ると、もう一度飛散しますので、秋にも症状が出るかもしれません。初夏(6~7月)と秋(9月)にはイネ科の雑草アレルギーの可能性がある、と覚えておくと良いでしょう。春と秋の季節の変わり目には、いつも鼻の調子が悪くなる、という方は、実は「イネ科の雑草アレルギー」かもしれません。
 
下の写真は、イネ科の「カモガヤ」です。牧草地帯で無くても、住宅街の道端や公園に、沢山生えていると思います。自宅や職場の周りにたくさん生えている場合には、注意が必要です。雑草処理のために一気に刈り取った後には、花粉も一気に飛散します。
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この時期に鼻症状や目のかゆみが出るようであれば、一度耳鼻咽喉科専門医に相談の上、アレルギーの検査をして、しっかりと診断病名をつけて治療したほうが良いかもしれません。
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さて、感染症の状況ですが、昨年から季節を問わずに一年中「溶連菌感染症」に伴う扁桃炎や咽頭炎が続いています。のどの痛みと発熱のある方は、単なる風邪では無くて溶連菌感染症の可能性があります。「市販薬や風邪薬で様子を見ても治らない」という方は、耳鼻咽喉科専門医の受診をお勧め致します。
 
さらに、夏の到来とともに、今度は「夏風邪」が流行っており、当院でも受診者が増えています。
夏風邪と言えば、「ヘルパンギーナ」「手足口病」「咽頭結膜熱」の3つが有名です。ヘルパンギーナは、主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症ですが、その他のウイルスが原因となることがあります。麻疹や風疹、水痘とは異なり、一度罹患しても何度でも繰り返することがあります(原因ウイルスが複数存在するために、終生免疫を得るのが難しいからです)。多くは「38-39℃の高熱」と「のどの痛み」が主な症状です。
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ヘルパンギーナについて、少し解説させていただきます。
下の写真の様に口蓋垂(のどちんこ)の周りに水疱(すいほう)を認めることで、診断されます。
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 大人や、子供でもしっかり口を開けてくれる場合には、このようにはっきりと確認できます。
 
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これは別の患者さんです。扁桃炎だと思うとのことで来院されましたが、扁桃には異常が無く、ヘルパンギーナの診断となりました。扁桃に近い場所の病変なので、自覚症状だけでは区別が難しいですね。

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乳児だと、十分に症状を訴えることも出来ず、口を開けてくれないので、分かりにくいこともあります。しかし、しっかり開口すると、口蓋垂の周りに粘膜疹があるのが分かります。

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幼児だと、のどが痛いと訴えてくれる場合もありますが、発熱と食欲低下のみで症状がはっきりしないこともあります。
 
「手足口病」でも同様の所見が見られますが、手足口病ではその名の通りに手や足などの全身に皮疹が出ることが特徴です。「ヘルパンギーナ」と診断されても、後になってから手足に皮疹が出てきたために、「手足口病」と診断名が変わることも少なくありません。
 
どちらも抗生物質は無効で、特効薬というのはありませんが、高熱があれば座薬や内服薬などでの解熱を行い、十分に水分を摂取して、安静にすることが大事です。発熱は3日程度で落ち着くことが多いので、心配はありません。また、感染を防ぐためには、手洗いやうがいをこまめに行うことが重要です。

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学校保健安全法で定められている学校感染症には3種類あり、出席停止の決まりがあります。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○第1種(エボラ出血熱や、鳥インフルエンザ、など) 
 第一種の感染症にかかった者は、治癒するまで。

○第2種(インフルエンザ、流行性耳下腺炎、麻疹、風疹、水痘、など)
 それぞれ定められた出席停止期間。ただし、病状により、学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときはその限りではない。

○第3種(溶連菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ感染症、など)
 病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第3種に属する「溶連菌感染症」「手足口病」「ヘルパンギーナ」の場合、「感染の恐れが無い」と認められるのは、いつなのでしょう?

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「溶連菌感染症」は、適切な抗生剤での治療開始後24時間が経過した時点ですので、医療機関を受診した当日と翌日は、登園・登校を控えましょう。
 
「手足口病」「ヘルパンギーナ」の場合、適切な治療と行っても特効薬が無く、ウイルス感染症が自然治癒するのを待つだけです。一つの判断基準として、「発熱や咽頭・口腔の水疱を伴う急性期は出席停止、治癒期は全身状態が改善すれば登校可」というものが示されています。但し、原因となっているウイルスは、1ヶ月近く感染力を持っていることもありますが、現実的にはこれらの病気で1ヶ月も休むことはあり得ません。ウイルスの感染力は持っているけれども、全身状態が良好なので出席している子供がいて、園内・学校内で感染が広がってしまうのが実情です。
 
保育所や幼稚園で流行することが多く、罹患した子供が家庭内でさらに感染を広げることも多いです。診断を受けた場合には、マスクをつけて、更なる感染を広げない様にしましょう。特に小さな乳幼児が家庭にいる場合には、お兄ちゃん・お姉ちゃんから感染をもらわない様に、保護者の方が注意することが必要です(風邪症状のある子供には、手洗い・うがい・マスク装用をさせましょう)。

これらの夏風邪は、大人ではあまり見られませんが、罹患した子供さんのいる家庭では、免疫力の低下した大人にうつることもあります。ヘルパンギーナの子供さんを看病したお父さん・お母さんや、ご高齢の方、免疫力を低下させる薬剤(ステロイドなど)を内服中の方は、要注意ですね。
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夏風邪症状でお困りの際にも、専門的知識をもった耳鼻咽喉科専門医へご相談ください。
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【平成29年の春の花粉症の情報です】

こんにちは。
たくゆう耳鼻咽喉科クリニックの黒田です。
 
気温が上がり、雪解けも進んで、春の到来を感じるようになってきました。卒業や進学、転居や転職など、身の回りの環境も変わることが多く、何かと体調を崩しやすい季節です。
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A型インフルエンザはいまだに収束しておらず、一方で、春先に見られるB型インフルエンザの患者さんもいません。溶連菌による発熱・咽頭痛も、通常は冬場には収束するのですが、現在も尚、途切れなく流行しています。
 
  
さて、当院で春の花粉症と診断されている患者さんが、少しずつ来院されるようになっています。
「鼻水」「鼻づまり」「くしゃみ」「鼻のかゆみ」「目のかゆみ」が主な症状です。
苫小牧の花粉症の状況について、簡単にご説明させて頂きます。
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花粉の飛散情報は、道立衛生研究所のHPを見ると、札幌の状況が確認できます。残念ながら、苫小牧の情報は無いので、札幌の情報を参考にするしかありません。
例年、3月には花粉の飛散が始まるのですが、3/24現在、既に「ハンノキ」の花粉飛散が始まっております。
4月からの「シラカンバ」はまだ飛散していないのですが、花粉症の患者さんは、花粉飛散開始の情報よりも早く、鼻や目の症状が出ることがあります。花粉症の方は、周囲に飛散している極微量の花粉や粉塵などで反応して、鼻や目の症状が出ているのかもしれません。

それでは、春の花粉症について、少し詳しく解説させて頂きます。
 
まず、3月下旬から飛散が始まる「ハンノキ」の花粉症です。既にピークを迎えているようで、一気に飛散量が増えています。既に検査を受けて、「ハンノキ花粉症」と分かっている方は、この時期に発症することをご存知なので、既に治療を開始されています。
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    (道立衛生研究所のHPより)



そして、これに続いて4月中旬から始まる「シラカバ」の花粉症ですが、さすがにまだ飛散はしていません。
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但し、今年は例年に比べて、飛散量が少ないという予想が多いです。
以下は日本気象協会のHPからの引用です。
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(日本気象協会のHPより)
昨シーズンと比較して、50-70%と少なめが予想されています。

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ここ数年の平均と比較すると、飛散量は50%以下と、非常に少ないと予想されています。


あくまで予想ですので、実際の飛散量がどのようになるかは不明ですが、今年は花粉症の症状があまり出ないという方がいらっしゃるかもしれません。
また、前述の通り、花粉に飛散量の多い少ないに関係なく、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみが出る方もいますので、例年通りの治療が必要な方も相当にいると思います。
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以前は、薬の効果が出てくるまでに日数がかかるため、花粉症のシーズンが始まる前から内服治療を開始することを推奨されていた時代がありました。
しかし、現在は即効性に優れた薬がたくさん開発されたため、発症後に内服し始めても、十分に効果が得られるようになりました。
いずれにしても、自分の体の特徴・体質を知っておくことが大事です。
「この時期のこの症状は、花粉症だな」と理解しておくと、わずかな鼻症状であっても、何が原因なのかを何となく予想できますので、早目に正しい治療を受けられます。花粉症の時期は、風邪と思い込まずに、アレルギーの可能性を考えて治療することが重要です。
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花粉症のときには、気道の過敏性が亢進して咳も出やすく、「アトピー咳嗽」と言われるような一度始まるとなかなか止まらない咳を合併することもあります。そして、鼻水が多くなると後鼻漏も増えるため、鼻汁による咳を伴って、さらに症状は悪化することがあります。
「後鼻漏(こうびろう)による咳」については、過去のブログをご参照下さい。
bnr-blog ←こちらをクリックしてみて下さい。

「鼻かぜでは無く花粉症かも」、「のどの風邪ではなく、花粉症に伴う咳かも」と考えてみても良いかもしれません。
咳がなかなか止まらない場合には、耳鼻咽喉科専門医でアレルギーの検査を受けていただき、結果によっては、咳止めを処方してもらうのではなく、アレルギーの治療を開始することで、大きく改善することもあります。
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また、小児の場合には、鼻水が出る状態が長く続くと「中耳炎」を合併することが多いため、しっかりと耳垢を取り除いて鼓膜を確認することが重要です。
中耳炎は軽症であれば薬を飲むことで改善しますが、重症化してしまうと、激しい耳痛、発熱、耳だれが出ることがあり、場合によっては鼓膜切開が必要になることがあります。
小さな子供は、耳の不快感があっても保護者に訴えることが出来ず、理由が無いのに機嫌が悪かったり、風邪薬を飲んでも熱がなかなか下がらない、といった兆候しか無いこともあります。
「鼻水が出ているし、もしかしたら中耳炎になっていないかな?」と考えてあげることが大事です。

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そして、小児、成人を問わず、「鼻水が続いているのでアレルギー」と決めつけずに副鼻腔炎の有無を調べることも重要です。
小児の場合、アレルギー性鼻炎患者の約50%が副鼻腔に異常があり、逆に副鼻腔炎患者の25~75%にアレルギー性鼻炎が認められると言われています。
色のついた粘り気のある鼻水が出たり、頬や眉間、目と目の間(鼻のつけ根辺り)に痛みや重苦しさがあれば、副鼻腔炎の可能性が高いと言えます。

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また、アレルギー性鼻炎が疑われる際には、鼻炎の薬でその場しのぎをするのでは無く、しっかりと検査をして確定診断をつけることが重要です。
当院では、花粉症を含めた成人用アレルギー検査の他に、小児の就学前アレルギー検査や、アナフィラキシーの危険がある食物アレルギーに対する「エピペン®」の処方も受け付けておりますので、遠慮なく御相談ください。
現在、小学校入学前のアレルギー検査を希望する方が、たくさん来院されています。小学校へ提出する書類への記載も行っておりますので、遠慮無く御相談下さい。入学前のアレルギー検査は、3月までに行うことをお勧めいたします。
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【耳鼻科の感染症の出席停止日数】

こんにちは。
院長の黒田です。
 
昨年お伝えいたしましたが、やはり今シーズンは『A型のインフルエンザ』が流行しました。
2月末には一旦収束の気配を見せていたのですが、3月に入って、再び流行の兆しを見せています。
幼稚園や小学校では学級閉鎖になっている所もあり、職場内で流行している所もあるようです。

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・『インフルエンザ』は、これからの時期、「A型」から「B型」に流行が変わる可能性があり、まだまだ注意が必要です。
・『流行性耳下腺炎(おたふく風邪)』も相変わらず罹患者がいる印象です。こちらは、大人・子供を問わずに、受診される方がいらっしゃいます。 
・『溶連菌による咽頭炎』も、幼稚園児・小学生を中心に、依然として流行しています。
 
医療機関を受診して、検査を受けて、病名診断がついて、いよいよ治療が始まります。
では、どれぐらいの日数、自宅療養が必要なのでしょう?
幼稚園児は? 小学校は? 中学生は? 高校生は? 大人は?
 
実は、今回紹介する3つの疾患は、出席停止・出勤停止に必要な日数が異なります。
これらについて、簡単に説明をさせて頂きます。

 
(1) 大人
 
【インフルエンザ】、【流行性耳下腺炎(おたふく風邪)】、【溶連菌感染症】に共通することですが、大人に関しては、法律での決まりはありません。
極端なことを言うと、インフルエンザと診断されたにもかかわらず出勤したからといって、法律上の罰則はありません。

が、しかし、、、
常識的に考えて、罹患(りかん)したままで出勤すれば、職場全体に感染症が蔓延し、業務に支障が出てしまいます。よって、他人にインフルエンザをうつさないための対策が必要になります。薬を飲んで、マスクをしたからといって、他人への感染を完全に防ぐことはできません。やはり、マナーとして出勤停止が好ましいと思われます。
 
これらの感染症の可能性があると判断された場合には、まずは職場の上司に連絡して判断を仰ぐのが良いでしょう。その上で、職場で定められている「就業規則」に従って、出勤停止をするのが良いでしょう
 
「就業規則」に定めがなく、会社でも判断ができないと言われた場合には、どうしたら良いのでしょう?。その場合は、以下に示す、子供に対する出席停止期間を参考に、職場と相談するのが良いと思います

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(2) 子供
 
今度は、子供の「登園・登校停止」の期間について、ご説明いたします。
ここで言う子供とは、何歳までのことを言うのでしょう?
出席停止日数に関しては、「学校保健安全法」で規定されています。
この法律を見てみると、、、

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
学校保健安全法第2条  この法律において「学校」とは、学校教育法(昭和 22 年法律第 26 号)第 1 条に規定する学校をいう。この法律において「児童生徒等」とは、学校に在学する幼児、児童、生徒又は学生をいう。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
学校教育法第1条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

となっており、
幼稚園児~高専・大学生までは、学校保健安全法に従って出席停止をしなければなりません。
保育園児は規定されていませんが、幼稚園児に準じて考えて良いと思います。
 

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それでは、それぞれの疾患別にご説明を進めていきます。


① 【インフルエンザ】

出席停止日数は、以前に、当院のブログで詳しく解説をしております。
ご参照頂けると幸いです(お勧めです)。
http://www.taku-jibi.jp/blog/2013/11/

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保育園・幼稚園発症した後5日を経過し、かつ解熱した後3日を経過するまで
小学校以上  :発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで

※ 発熱してインフルエンザと診断されて、1日ですぐに解熱して元気になった場合でも、発症後5日を経過しなければ、出席できません。
 

 

② 【流行性耳下腺炎(おたふく風邪)】

耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで」です。
幼児から大学生まで、年齢は関係ありません。
 
かつては、「耳下腺の腫脹が無くなるまで」でしたが、インフルエンザと同様に、平成24年4月に変更となりました「腫れがひいてから、、、」ではなく、「腫れが始まってから、、、」ですので、間違えないようにして下さい
 
※ 発症後5日程度で感染力が弱まりますが、腫れが長期間にわたる場合もあるので、5日経過しても、全身状態が良好になるまで(発熱や腫れがなくなるまで)は、感染の可能性があるので、出席停止となります。
※ 耳下腺(耳の下)の腫れが引いても、顎下腺(顎の下)が腫れていれば、全身状態が良好とは言えませんので、出席停止です。

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③ 【溶連菌感染症】

病気の特徴については、以前にこちらで詳しく解説しています。
「38度近い高い熱」、「咽頭痛」、などがありましたら、非常に怪しいです。
以下をご参照頂けると幸いです(お勧めです)。
https://www.facebook.com/takuyujibiinnkouka/posts/1176239185758728   
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溶連菌感染症は、インフルエンザや、流行性耳下腺のような出席停止を義務づける法律はありません。これは、手足口病や、ヘルパンギーナと同じです(以下をご参照下さい)。
http://www.taku-jibi.jp/blog/518/
 

学校保健安全法で定められている学校感染症には、以下の3種類があります。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
○第1種(エボラ出血熱や、鳥インフルエンザ、など) 
 第一種の感染症にかかつた者については、治癒するまで。

○第2種(インフルエンザ、流行性耳下腺炎、麻疹、風疹、水痘、など)
 それぞれ定められた出席停止期間。ただし、病状により、学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときはその限りではない。

○第3種(溶連菌感染症、手足口病、ヘルパンギーナ、マイコプラズマ感染症、など)
 病状により学校医その他の医師において感染のおそれがないと認めるまで。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

では、第3種に属する「溶連菌感染症」の場合、「感染の恐れが無い」と認められるのは、いつなのでしょう?
 
溶連菌の感染力は、適正な治療を行っていない場合には、長く持続して、くしゃみや咳などで飛沫感染を起こします。しかし、適正な抗生剤治療を開始して24時間を経過すると、感染力はかなり低下します。よって現実的には、「適正な抗生剤治療開始後24時間を経て、かつ全身状態が良好であれば登校可能」となることが多いです。

つまり、無症状であっても、医療機関受診当日と、翌日は登校を控える必要があります
※ 「全身状態が良好」とは、発熱も、咽頭痛も、咳も無く、無症状のことを指します。
※ もちろん、全身状態が良好であっても、担当医から指示された期間は、抗生剤を飲み続けなければなりません。


以上です。
どの疾患も、しっかりと休むべき期間を守って、そしてまた元気になってから、登園・登校するようにしましょう。
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インフルエンザ、耳下腺炎、溶連菌感染症などは、専門知識をもった耳鼻咽喉科専門医の受診をお勧めいたします。
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早くもインフルエンザの患者さんが増えています。

院長の黒田です。
秋を通り越して一気に気温が下がり、札幌をはじめとした道内各地では早くも積雪が見られます。
苫小牧でも降雪の予報が出始めており、暖房をつけているご家庭も多いのではないでしょうか。

さて、前回のブログでは、
・今シーズンのインフルエンザワクチンの状況(経鼻ワクチンが推奨されていない。チメロサール(保存料の水銀)の入っていないワクチンが製造されない)
・ワクチン不足の可能性
について、ご説明いたしました。
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今回は、「今年のインフルエンザの流行は、早く来るかもしれない」というお話です。

沖縄県では、インフルエンザの流行が例年に無い早い立ち上がりとなっています。
10月初めの時点で、那覇市の定点当たり患者数が11.17人と、注意報レベルである10人を超えています。県全体でも、過去8シーズンで2番目に高い数字です。
検出されている株は、全てA型の香港型(AH3型)だったようです。AH3型は、他の株に比べて重症化しやすいことで知られています。
また、感染者の年齢を見ると、10歳代が107人で最も多く、0-9歳が72人、60歳以降が63人だったそうです。
(以上、「日経メディカル」記事より一部引用)
 
まだ、流行期の始まりの段階に過ぎず、確定的ではありませんが、以下の傾向が予想されます。
1.例年と比べて、流行の立ち上がりが早い
2.重症化しやすいAH3型が先行している
3.10歳以下で流行
 
実際、苫小牧保健所管内でも、続々と感染者の報告が出ています。
今週も新たに27名の新規感染の報告があり、全てA型インフルエンザです。
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当院では、10/24からインフルエンザワクチンの予防接種を開始していますが、例年になく早い段階で接種を済ませている方が多いです。
そして、11月以降の接種を希望の方も、続々と予約が入っている状況です。
昨シーズンは、年明けまで感染者がほとんどいなかったせいもあり、年内に予防接種を受ける方も少なかった印象があります。
しかし、今シーズンは、
・上記の早期流行と重症化の予想
・既に苫小牧保健所管内でA型感染者が続々と増えている事実
・ワクチンの供給が足りなくなる可能性がある(院長ブログの前号を参照)
ことを考えて、早めの接種が良いかもしれません。
 
当クリニックでの予防接種に関して、ご不明な点があったり、予約をご希望の方は、遠慮無くお電話で御相談ください。
     medical_kaigyoui

【秋の花粉症が始まっています】

院長の黒田です。
 
今年は、あっという間に夏が終わり、早くも秋の気配です。
急に気温が下がり始め、雨上がりには秋の花粉が飛散しています。
そして、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」で来院される方が増えています。
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牧草(イネ科の「カモガヤ」)の花粉は、初夏の6月だけでなく、9月にも飛散します。苫小牧とその周辺地域では、牧草がたくさん生えていて、住宅地の中でもよく見かけます。
以下の写真のように、イネの穂のような形が特徴的です(グラフと写真は、クリックすると拡大表示されます)。
そろそろ飛散が始まりますので、自分が「牧草の花粉症」だと分かっている方は、そろそろ要注意です。
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   (道立衛生研究所のHPより)            カモガヤ



「ヨモギ」は、既に飛散が始まっています。カモガヤと違って、飛散する範囲が割と限定されているのが特徴です。家の近くにヨモギが生えている方は、「くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ」といった症状が出てきており、来院されて治療を開始しています。
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       (同上)                   ヨモギ



「ブタクサ」も、秋に花粉を飛ばします。飛散時期は、ヨモギとほとんど同じです。
ヨモギと同じ「キク科」の植物なので、葉の外観はヨモギと全く同じです。
夏頃になると、花の付き方に明らかな差が出てくるので「ヨモギ」と「ブタクサ」の区別がつくようになります。
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       ブタクサ


季節の変わり目の症状は「風邪」ではなく、「アレルギー」かもしれません。
この時期の、「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」「目のかゆみ」などがある場合には、花粉症の可能性を考えて、耳鼻咽喉科専門医での検査と治療をお勧めいたします。
 
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夏風邪のヘルパンギーナが増えています。

こんにちは。
院長の黒田です。
 
お子さん達は夏休みが終わり、幼稚園や学校に通い始めているかと思います。大人もお盆休みが終わり、お忙しい毎日かと思います。
リオ・オリンピックが終わり、続々と台風が来て雨降りばかりの毎日で、夏らしくないですね。カラッと晴れた日が待ち遠しい8月です。
  
 
さて、従来はこちらの「ブログ」で、病気の流行状況などをご案内しておりましたが、昨年からは、より迅速で確実な情報伝達のために、「Facebook(フェイスブック)」を利用して、各種のご案内をしております。
しかし、全ての患者さんが「Facebook」を利用しているわけでは無く、また、インターネット自体を使用していない方も沢山いらっしゃるかと思います。
 
あらためて、こちらのブログにて情報発信をさせていただきますが、もし機会がありましたら、「Facebook」に登録して、当院のページに「いいね」のボタンを押してみてください。新しい情報や、臨時休診の案内、受付時間の変更案内などがあった際には、新着情報ありの「お知らせ」マークが出るので、見逃すことが少なくてお役に立てるかと思います。
 
下の「いいね!」のボタンをクリックして頂けると、以下の当クリニックのFacebookページに移動します(課金されたり、何かに登録されることはありませんので御安心ください)。
実際のページで、クリニック外観写真の直下にある「いいね!」を押すと、新着情報をチェックできるようになります。

 

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既に「Facebook」では、紹介させていただいてから日数が経ってしまいましたが、あらためて病気の情報をご紹介いたします。
昨年ほどではありませんが、今年も夏風邪の患者さんが増えています。
夏風邪と言えば、「ヘルパンギーナ」「手足口病」「咽頭結膜熱」の3つが有名です。
 
ヘルパンギーナは、主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症ですが、その他のウイルスが原因となることがあります。
「おたふく風邪」や「水疱瘡(みずぼうそう)」とは異なり、一度罹患(りかん)しても何度も繰り返して罹患することがあります。原因ウイルスが複数存在するために、終生免疫を得るのが難しいからです。
症状の多くは、38-39℃の高い発熱です。咽頭痛を伴うこともあります。
下の写真の様に口蓋垂(のどちんこ)の周りに水疱(すいほう)を認めることで、診断されます。

 
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子供でもしっかり口を開けてくれる場合には、このようにはっきりと確認できます。
 
 

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この患者さんは、「扁桃炎でのどが痛い」とのことで来院されましたが、扁桃には異常が無く、ヘルパンギーナの診断となりました。扁桃に近い場所の病変なので、自覚症状だけでは区別が難しいですね。
 
 

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乳幼児だと、「のどが痛い」と言ってくれず、発熱と食欲低下のみで、保護者の方も困ってしまうことがあります。この子供さんも、発熱と元気が無いとのことで来院しましたが、「ヘルパンギーナ」と診断されました。
口を開けてくれなかったり、病変が小さい場合には、分かりにくいこともあります。しかし、しっかり開口すると、口蓋垂の周りに粘膜疹があるのが分かります。
 
 
「手足口病」でも同様の所見が見られますが、手足口病ではその名の通りに手や足などの全身に皮疹が出ることが特徴です。
「ヘルパンギーナ」と診断されても、後になってから手足に皮疹が出てきたために、「手足口病」と診断名が変わることも少なくありません。
今年は、当院に「手足口病」の患者さんは一人も来ていませんが、他の医療機関を受診している方がいるのかもしれません。
 
どちらも特効薬というのはありませんが、高熱があれば座薬や内服薬などでの解熱を行い、十分に水分を摂取して、安静にすることが大事です。
ウイルスが原因ですので、抗生物質は効きません(抗生物質は「細菌」には効果がありますが、「ウイルス」には無効です)。

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発熱は3日程度で落ち着くことが多いので、心配はありません。
また、感染を防ぐためには、手洗いやうがいをこまめに行うことが重要です。
 
保育所や幼稚園で流行することが多く、罹患した子供が家庭内で、更に感染を広げてしまうことがあります。ヘルパンギーナや手足口病と診断されても、登校・出席停止の義務や法律はありません。なので、まだウイルスを排出しているお子さんが、会話や咳などを通じて、集団生活の中で他の子供たちに感染を広げてしまうことが避けられないのです。
なので、診断を受けた場合には、マナーとしてマスクをつけて、更なる感染を広げない様にするのが良いと思います。夏場なのでマスクの装用は暑苦しいですし、義務もありませんが、周囲に対するエチケットと考えていただけると幸いです。

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特に小さな乳幼児が家庭にいる場合には、お兄ちゃん・お姉ちゃんから感染をもらわない様に、保護者の方が注意することが必要です(風邪症状のある子供には、手洗い・うがい・マスク装用をさせましょう)。
これらの夏風邪は、大人ではあまり見られませんが、免疫力の低下した大人にうつることもあります。ヘルパンギーナの子供さんを看病したお父さん・お母さんは、要注意ですね。
 
夏風邪症状でお困りの際にも、遠慮無く、耳鼻咽喉科専門医へご相談ください。

 

 

花粉症が一段落して、ヘルパンギーナと手足口病が流行しています。

こんにちは。
たくゆう耳鼻咽喉科クリニックの院長 黒田です。

お子さん達は夏休みに入ったのではないでしょうか。
今年の夏は、からっと晴れる日が少なく、曇りや雨の日が多く、特に週末になると天気が崩れがちのような気がします。
苫小牧では、もうすぐ「第60回港まつり」が始まります。晴天のもとで、花火もお祭りも楽しみたいですね。
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さて、5月から始まっていたイネ科の雑草の花粉症が、ようやく終息してきました。今年は例年と比べてもたくさん飛散したことが分かります。
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(北海道立衛生研究所のHPより)

イネ科の雑草は、夏にたくさんの花粉を飛ばすので、アレルギーの3症状(鼻水、鼻づまり、くしゃみ)に加えて、目のかゆみを感じた人も多かったと思います。
当院で検査を受けて、「カモガヤ」のアレルギーと判明済みの皆さんは、自分の症状がアレルギーだと分かっていたので、早目に治療を開始して、ほとんど症状を感じずに快適に過ごせたのではないかと思います。
「カモガヤ」をはじめとしたイネ科の雑草は、9月にも花粉を飛ばすので、もう1回症状が出るかもしれません。初夏と秋にはイネ科の雑草アレルギーの可能性がある、と覚えておくと良いでしょう。春と秋の季節の変わり目には、いつも鼻の調子が悪くなる、という方は、実は「カモガヤのアレルギー」かもしれません。

下の写真は、イネ科の「カモガヤ」です。道端や公園に、沢山生えていると思います。自宅や職場の周りにたくさん生えている場合には、注意が必要ですね。
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この時期に鼻症状や目のかゆみが出るようであれば、一度耳鼻咽喉科専門医に相談の上、アレルギーの検査をして、しっかりと診断病名をつけて治療したほうが良いかもしれません。
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さて、今年の春先には「溶連菌感染症」に伴う扁桃炎や咽頭炎が大流行しました。のどの痛みは無く、発熱だけが症状だった人も多く、特にお子さんを持つ親御さんは、「風邪薬で様子を見ても治らないので、中耳炎かと思って来てみました」、という事が多かったです。

そして、今は溶連菌感染症が一段落して、今度は「夏風邪」が流行っております。
夏風邪と言えば、「ヘルパンギーナ」「手足口病」「咽頭結膜熱」の3つが有名です。
ヘルパンギーナは、主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症ですが、その他のウイルスが原因となることがあります。
麻疹や風疹、水痘とは異なり、一度罹患しても何度でも繰り返することがあります(原因ウイルスが複数存在するために、終生免疫を得るのが難しいからです)。
多くは38-39℃の高い発熱が主な症状です。
下の写真の様に口蓋垂(のどちんこ)の周りに水疱(すいほう)を認めることで、診断されます。
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 大人や、子供でもしっかり口を開けてくれる場合には、このようにはっきりと確認できます。
 

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これは別の患者さんです。扁桃炎だと思うとのことで来院されましたが、扁桃には異常が無く、ヘルパンギーナの診断となりました。扁桃に近い場所の病変なので、自覚症状だけでは区別が難しいですね。
 

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乳児だと、十分に症状を訴えることも出来ず、口を開けてくれないので、分かりにくいこともあります。しかし、しっかり開口すると、口蓋垂の周りに粘膜疹があるのが分かります。
 

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幼児だと、のどが痛いと訴えてくれる場合もありますが、発熱と食欲低下のみで症状がはっきりしないこともあります。
 

「手足口病」でも同様の所見が見られますが、手足口病ではその名の通りに手や足などの全身に皮疹が出ることが特徴です。
「ヘルパンギーナ」と診断されても、後になってから手足に皮疹が出てきたために、「手足口病」と診断名が変わることも少なくありません。

どちらも特効薬というのはありませんが、高熱があれば座薬や内服薬などでの解熱を行い、十分に水分を摂取して、安静にすることが大事です。
発熱は3日程度で落ち着くことが多いので、心配はありません。
また、感染を防ぐためには、手洗いやうがいをこまめに行うことが重要です。

保育所や幼稚園で流行することが多く、罹患した子供が家庭内でさらに感染を広げてしまうことがあります。
診断を受けた場合には、マスクをつけて、更なる感染を広げない様にしましょう。特に小さな乳幼児が家庭にいる場合には、お兄ちゃん・お姉ちゃんから感染をもらわない様に、保護者の方が注意することが必要です(風邪症状のある子供には、手洗い・うがい・マスク装用をさせましょう)。
これらの夏風邪は、大人ではあまり見られませんが、罹患した子供さんのいる家庭では、免疫力の低下した大人にうつることもあります。ヘルパンギーナの子供さんを看病したお父さん・お母さんは、要注意ですね。

夏風邪症状でお困りの際にも、耳鼻咽喉科専門医へご相談ください。

今年も花粉症が始まります

こんにちは。
たくゆう耳鼻咽喉科クリニックの黒田です。

気温が上がり、季節外れの雨が続き、道路には雪が無くなりアスファルトが出ていたのですが、この2日間の積雪で一気に冬に舞い戻ってしまいました。

気温や天気がコロコロ変わる上、卒業や進学、転居や転職など、身の回りの環境も変わることが多く、何かと体調を崩しやすい季節です。

現在は、インフルエンザの流行も落ち着き、風邪症状で来院される患者さんが増えております。

そして、鼻風邪症状として来院された患者さんの中には、アレルギー性鼻炎と思われる方がたくさん見受けられるようになりました。3月に入ってからは、気温の高い晴れの日が続いたせいか、例年よりも早く花粉が飛び始めているようです。

以前に当院を受診して、アレルギー検査を受けている方は、春の花粉症の到来を感じていらっしゃるようで、既に治療を開始している方もいます。自分自身の病気(体質)を知っていると、わずかな鼻症状であっても何が原因なのかを何となく予想できますので、早目に正しい治療を受けられます。

この時期の鼻水・鼻づまり・くしゃみは、風邪ではなくて、アレルギー性鼻炎かもしれません。

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さて、3月下旬から飛散が始まる「ハンノキ」の花粉症、そして、これに続いて4月中旬から始まる「シラカバ」の花粉症ですが、「ハンノキ」は例年以上に早く飛散しているようです。

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(北海道立衛生研究所のHPより)
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/pollen/hannnoki/hannnoki.htm


 花粉症のときには、気道の過敏性が亢進して咳も出やすく、「アトピー咳嗽」と言われるような一度始まるとなかなか止まらない咳を合併することもあります。そして、鼻水が多くなると後鼻漏も増えるため、鼻汁による咳を伴って、さらに症状は悪化することがあります。
「鼻かぜでは無く花粉症かも」、「鼻とのどの風邪ではなく、花粉症に伴う咳かも」と考えてみても良いかもしれません。
咳がなかなか止まらない場合には、耳鼻咽喉科専門医でアレルギーの検査を受けていただき、結果によっては、咳止めを処方してもらうのではなく、アレルギーの治療を開始することで、大きく改善することもあります。

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 また、小児の場合には、鼻水の出る状態が長く続くと「中耳炎」を合併することが多いため、しっかりと耳垢を取り除いて鼓膜を確認することが重要です。中耳炎は軽症であれば薬を飲むことで改善しますが、重症化してしまうと、激しい耳痛、発熱、耳だれが出ることがあり、場合によっては鼓膜切開が必要になることがあります。小さな子供は、耳の不快感があっても保護者に訴えることが出来ず、理由が無いのに機嫌が悪かったり、風邪薬を飲んでも熱がなかなか下がらない、といった兆候しか無いこともあります。「鼻水が出ているし、もしかしたら中耳炎になっていないかな?」と考えてあげることが大事です。

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 そして、小児、成人を問わず、「アレルギー症状」と決めつけずに副鼻腔炎の有無を調べることも重要です。小児の場合、アレルギー性鼻炎患者の約50%が副鼻腔に異常があり、逆に副鼻腔炎患者の25~75%にアレルギー性鼻炎が認められると言われています。色のついた粘り気のある鼻水が出たり、頬や眉間、目と目の間(鼻のつけ根辺り)、などの重苦しさや痛みがあれば、副鼻腔炎の可能性が高いと言えます。

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また、アレルギー性鼻炎が疑われる際には、鼻炎の薬で治療するだけではなく、しっかりと検査をして確定診断をつけることが重要です。
当院では、花粉症を含めた成人用アレルギー検査の他に、小児の就学前アレルギー検査や、アナフィラキシーの危険がある食物アレルギーに対する「エピペン®」の処方も受け付けておりますので、遠慮なく御相談ください。

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ヨモギ花粉症とヘルパンギーナが流行しています

こんにちは。
たくゆう耳鼻咽喉科クリニックの院長 黒田です。

9月に入り、徐々に気温が下がり、過ごしやすい日が増えてきました。
朝・晩には、冷たい風も吹き始め、昼間の青空もどことなく秋空の雰囲気です。

さて、今年も秋の花粉症が始まっています。
8月中旬から9月には、ヨモギの花粉が飛散します。
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(北海道立衛生研究所のHPより)

ヨモギは、公園や道端、時には住宅のすぐ隣にたくさん生えていることがあります。
クリスマスツリーのモミの木のような形をしており、大きさは大人の背丈ぐらいまで伸びることがあります。

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鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目のかゆみが出てきたら、「気温が下がって風邪を引いただけ」と考えずに、「もしかしたら花粉症?」と疑ってみたほうが良いかもしれません。
毎年、季節の変わり目のこの時期に鼻症状や目のかゆみが出るようであれば、一度アレルギーの検査をして、しっかりと診断病名をつけて治療したほうが良いかもしれません。
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そして子供さんに鼻症状が出ている時には、中耳炎が無いか確認することも重要です。
発熱を伴う鼻水では、「風邪」ではなくて、「アレルギー性鼻炎と急性中耳炎」ということもあります。
小さなお子さんでは耳に関する症状を上手に訴えることが出来ないため、中耳炎の発見が遅れてしまい、重症化してからの来院となってしまうこともあります。重症化してしまうと、治るまでに日数がかかる他、場合によっては鼓膜切開が必要になる場合もあります。
子供の場合には、鼻水が出たら念のため耳も確認、が宜しいかと思います。

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さて、当ブログでは、アレルギーに関する情報ばかりが続いてしまいましたので、別な話題も御紹介いたします。

現在、幼稚園や保育所などで「子供の夏風邪」が流行っております。
正確にいうと、「ヘルパンギーナ」というウイルス性の感染症です。
夏風邪と言えば、「ヘルパンギーナ」「手足口病」「咽頭結膜熱」の3つが有名です。

ヘルパンギーナは、主にコクサッキーA型ウイルスによる感染症ですが、その他のウイルスが原因となることがあります。
麻疹や風疹、水痘とは異なり、一度罹患しても何度でも繰り返することがあります(原因ウイルスが複数存在するために、終生免疫を得るのが難しいからです)。
多くは38-39℃の高い発熱が主な症状です。
下の写真の様に口蓋垂(のどちんこ)の周りに水疱を認めることで、診断されます。
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昨年大流行した「手足口病」でも同様の所見が見られますが、手足口病ではその名の通りに手や足などの全身に皮疹が出ることが特徴です。
「ヘルパンギーナ」と診断されても、後になってから手足に皮疹が出てきたために、「手足口病」と診断名が変わることも少なくありません。

どちらも特効薬というのはありませんが、高熱があれば座薬などでの解熱を行い、十分に水分を摂取して、安静にすることが大事です。
また、感染を防ぐためには、手洗いやうがいをこまめに行うことが重要です。
保育所や幼稚園で流行することが多く、罹患した子供が家庭内でさらに感染を広げてしまうことがあります。
診断を受けた場合には、マスクをつけて、更なる感染を広げない様にしましょう。特に小さな乳幼児が家庭にいる場合には、お兄ちゃん・お姉ちゃんから感染をもらわない様に、保護者の方が注意することが必要です(風邪症状のある子供には、手洗い・うがい・マスク装用を行いましょう)。

これらの夏風邪は、大人ではあまり罹患することがありません。
大人で発熱とのどの痛みがある場合には、扁桃炎の他、咽頭炎・喉頭炎を生じていることが多いです。

風邪症状でお困りの際にも、耳鼻咽喉科専門医へご相談ください。